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医学部進学希望

私の受験時代から医学部進学は多かった。入試負担が軽い私立医学部だと15倍以上の倍率の大学もあった。

私は経済的にいかれないので国公立を目指していた。周囲の受験生は使命感も燃えている人が多かった。

最近は違うようだ。沖縄でも本土でも医学部進学熱を持っているのは親である。
医学部進学希望

そこでも就職などを考えると過酷だというのだ。だから「資格」で生きていかれる「医師」というのだ。

契約、派遣社員といった非正規雇用の中で正社員の道が開かれなかったりして「会社地獄」というそうだ。しかし、これは今になってはじまった話ではない。私が就職するときはバブル崩壊後で超氷河期のはじまりだった。しかし、できる友人は大学に関係なくそれなりの大手企業に入っていった。かくいう私も受験生期間が長かったにも関わらずに2社の一部上場企業からお誘いを受けた。当時は塾・家庭教師と携帯電話代理店をやっていた。携帯電話関係で知り合った商社からだった。

このように時代は変わっても実力のある学生は上場企業に入れるのはかわらない。先日、いくつかの大学の入試担当者と意見交換をしたが、同じような意見だった。

「安定」を臨んで親が子を医師にすることは賛同できない。それは患者さんという人間を相手にするからだ。そして、医師に関わる患者さんやその家族は困っている人である。そこに「安定」だけで医師になった人が患者さんにどう接していくかである。また、医師は思うほど楽な仕事ではない。常に命と向き合って、生かして当たり前の世界なのだ。

今はネットで医師の情報もいろいろ入ってくる。悪評がネットで上がれば、たちまち閉院という状況もありうす。実際にネット上で上げられたクリニックで閉院したり、患者が来ないため診察時間が縮小しているところもある。

また、研修医からはじまる医師としての生活はアメリカ医療が主流のわが国では何時間も働くことになったり、お休みでもオンコールという呼び出しや電話がくる。

ここまでの過酷さをわが子を医師にさせたい親はわかっているのだろうか?

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