沖縄では塾の終了時間を居残りや延長で遅くするのが美学であるかのようにする傾向が強い感じがする。

父兄はこういった傾向を歓迎しているのだろうか？当塾の親御さんの多くは「延長や居残りで遅くなるのは明日の学校の響くので困る」という。

その他にも親御さんの迎え時間での問題（明日の勤務への支障、家事・育児への支障）が起きたり、迎えをしていない場合は深夜徘徊と間違えられる場合もありうる。また、大人から誘拐やいたずらをされる可能性もある。


先日、塾とは別件で生活安全課の警察官とお話をする機会があった。子どもの夜間徘徊に関しての話しになり「子どもがコンビニや駐車場で群れていると不良行為があるにせよないにせよすぐに通報が入る」という話をきいた。

生徒さんにとって不良行為がなくても警察官に声をかけられるのはドキドキする。緊張して何も話せなかったら保護されることもありうる。

他地区でA塾が午前12時まで延長授業をしたら、近くのB塾が午前1時で対応しているという話をきいた。別の地域では直前期に午前2時まで授業をする塾があるという情報もある。

延長や居残りで塾が遅くなるのは美ではない。塾側はそれが熱心で歓心をかうと思いがちである。私も大学時代はそう思っていた。塾の鍵をあずかっていたので遅くまで授業をして生徒さんを送っていったり、家庭教師で朝方まで授業をしたりしていた。自分では満足をしていたが、実際、生徒さんの成績が驚異的に上がることはなかった。

生徒さんを守るため、親御さんに迷惑をかけないため、そして翌日の学校や生活リズムに響かないため当塾では22時で授業は終えることにしている。やむをえない場合は22時半までである。延長や居残りが決まった時点で親御さんに迅速に連絡をして、1人で帰る場合は送迎を行う。

では、勉強が苦手な生徒さんややる気のある生徒さんにどう応えるかである。当塾では、土・日・祝日に特別授業を行う。この秋休みも午前から塾生対象に秋期講座を朝の10時半から実施する。このように空いている時間で十分な時間を確保して補講や特別授業が行われるのだ。

生徒さんを守り、親御さんの負担を軽くし、効率よい学習を進めていく。