正月は受験生にとって「正月くらいは・・・」という考えがある。
しかし、ここからお遊びモードになってしまうこともある。「正月くらいは・・・」から始まって、「まだ大丈夫よ」になってしまったら、いつの間にか入試が来る。特に大学受験の場合はセンター試験まで時間がない。
「ぼくたちの正月は3月だ!」は私が受験時代に代ゼミが、1月1日に人気講師が初授業を行い、その後で破魔矢をもらって帰るという日に壁に貼ってあったスローガンである。
しかし、この「初授業」の後で自習をする場所がなかった。私は自習室や図書館派だった。つまり、自宅では勉強できないタイプだった。そこで「初授業」もでなくなった。
そして、12月31日に勉強道具をかばんに詰め込んで新宿駅から松本駅に向かう普通夜行列車に乗って終点で降りる。もちろん車内でさんざん勉強をしまくる。そこで駅前の温度計はマイナス2℃という表示を見る。温度は低いのだが心は燃えているせいか、その中をトボトボと歩いて第一志望の大学を見て駅に戻る。徹夜明けなのだが、燃えているせいでな眠くない。松本から新宿まで普通列車で何度も乗り換えて帰る。そこでも勉強を続ける。家に帰ると心地よい疲労感で寝る。2日の朝まで寝て、2日は河合塾の自習室が開いているので河合塾で勉強。3日からホームグラウンドである代ゼミの冬期講習がはじまる。つまり自習室も開放になるのだ。正月はこうやって克服した。
沖縄は正月を大切にする習慣が内地よりも強い。なので31日はトライアルをしていただき、1、3日は自習。2日から授業とした。正月は家にいることが重要なようなのでこういった形にした。文化や習慣に逆らわずに、正月に巻かれない方法である。