「貧乏とあほは遺伝」登壇者の発言が波紋　深夜の子連れ飲食制限をテーマにした円卓会議で

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191201-00000001-ryu-oki&fbclid=IwAR2K0wZkm0Wl4P8BOTDH4iXKfjRA74lp_roDyCbpgU15u4qTLtY9wW3qKCo

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191201-00000001-ryu-oki&fbclid=IwAR0pnxDEdEUIvq-tTxhaoYnLol0Wgi9dcy_EoCrSqSooMM001NvARSz0hQY



浦添市のシンポジウムの席上での発言を琉球新報が四段抜きで報道をしている。

ネット上では賛否両論であり、Yahooニュースのコメントでは好意的なコメントも多い。

※新聞では匿名でコメンテーターの発言がとりあげられていて、若干、私と経歴が似ていたので、誤解をさけるのも兼ねて、この件について私の個人的な意見です。

この塾長さんはブログやフェイスブックでも沖縄の現状を憂い、環境を変えたいと真剣に考えていることはわかる。そこにある熱意と苛立ちがこの発言になったのではないかと思う。うちの塾のお隣なので時々お話をする機会がある。熱い塾長さんでもある。

沖縄は夜が遅い、秋田とは比較できないほどである。また、秋田では今の時期に外で寝ていたら大変なことになる。

しかし、沖縄では1年中で外で寝ていても最悪風邪をひくくらいで秋田とは環境が違う。

夜型社会というのも「そういう風土」「そういう文化」と言い切ってしまえばそれだけだが、その中で一石を投じたともいえる。

しかし、少しキツイ言い方になると前ふった上での発言とはいえ、趣旨が伝わらなくて後味の悪い印象をいだかれてしまったようである。

私は大学時代から貧困の問題を研究していた。卒業論文は「大都市最底辺と援助」といういわゆる「ホームレス」を扱った内容で原稿用紙525枚という「大作」だった。

地域福祉計画論のゼミにいたが、担当教授がもともとは公的扶助論（貧困問題）の専門家だったこともある。

その後も専門職としてソーシャルワーカーをし、新宿の教会で「ホームレス救援」などもしていた。なので貧困問題に関しては素人ではない。そこでいろいろなケースをみてきた。

大学時代の論文で「貧困問題」を扱ったのには理由があった。

毎日通学に使っていた都営新宿線の新宿駅の通路に横たわる方々をみたり、大学3年のときの社会福祉援助実習のときに「おすすめ施設」だった「施設」であった実習停止を経験したからだった。

この「施設」には「寮」が併設されていた。いわゆる貧困層の方々が入所する「寮」だった。そこで「実習前」に学習ボランティアに入ることになった。今でいう「無料塾」を施設内でやっていた。

実習指導側からは「とにかく環境が悪いから難しいですよ」と事前に言われていた。

しかし私は自分で塾を経営したり家庭教師をしていたので学習のノウハウはある。そこで塾専用教材を購入した。

生徒さんは極めて真面目だったこともあり「まずはみんな高校行こう！やめないで最後までやろう！みんな合格させる！」と進学塾さながらのことをいって動機づけた。しかし、このことが古くからボランティアや実習をしている某福祉法人の「大物」の気に触れて指導教授に連絡をされて実習停止となった。

いわゆる大学生として「痛い目」に遭っているのだが、私は自分は間違っているとは思っていない。

貧困の問題を解決するのは、確かな学力をつけて学歴をつけるか、手に職をつけるか、「資格」を得るであると考えている。

今でもこれは変わらない。

「環境が悪いから」というのは責任転嫁である。

日本は門地や民族などの背景で差別をされて夢が絶たれることはない。誰にでもチャンスはある。

環境が悪くてもマイナスの状況で努力次第で金持ちにでも国会議員にでも「上級国民」にでもなれる。

特に沖縄では私立中学校の入学願書に「親の職業」や「学歴」を明確に書くことはない。つまり保護者の背景でお子さんがチャンスを逃すことがないのだ。

「貧困は遺伝しない。貧困は打破できる」

「負のスパイラルは断ち切れる」

「アホは遺伝しない。親御さんの意識改革で変われる」

そう信じて私は沖縄の学力向上のために粉骨砕身している。