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夏の思い出

私は20歳のときに最初の中学生の家庭教師をした。

母のピアノのお弟子さんで私立中学に通っている中学生。内容は夏休みの課題のお手伝いだった。

姉も中学受験のときに教えたこともある。姉の時間が取れないのでお試しみたいになったようだ。姉は今でも東京で家庭教師をしているが、盛況で大人気である。

中2の数学だった。幾何が苦手なようだった。代ゼミ2浪目で定松先生の数学に出会った後だったので「数学の発想は・・・」と定松先生のマネをして教えていた。1週間くらい教えただろうか。

最終日に「お礼」といって2倍カップの即席ラーメンを6つもらった。母が「お金は要らない」といったそうだ。

夏休み明けのテストで生徒さんはクラス最高点を取ったという連絡を受けた。

9月からは後輩に勉強を教えるようになった。今度は英語と現代文。すでに太庸吉先生や原秀行先生に習い英語の受験勉強はわきまえていた。現代文は今でも活かしている有坂先生から習った方法を教えた。9月からはじめて短大志望であったが、1期試験で第一志望を逃したことと、成績が伸長していたため2期入試で当時大人気だった東洋英和女子大学に合格してくれた。

この後からお金をもらって家庭教師や塾講師をするようになった。

「家庭教師は何を質問されてもすぐに答えられなくてはいけない」

これは、私が中学時代に厄介になった東大文1のN先生や高校時代に厄介になった東大理3のN先生が家庭教師を決めるときに母に話していたことばである。

私はこの言葉をモットーに家庭教師をした。「わからないから保留」とか「来週まで待って」といって1週間の間に調べまわって翌週に生徒さんにこたえることは絶対にしなかった。即答、即解である。

家庭教師や塾のように資料があるわけでもない。かばん1つで生徒さんの家に行くのだ。試験前になれば科目の枠を越える必要があるため全科目を試されることもある。ゆえに家庭教師は能力が高くないとできない。今でも首都圏に行くとハイレベル大学の学生の特権のように家庭教師がいわれるのはこのせいもあるだろう。私の大学時代に同級生で家庭教師をしている同級生は皆無だった。中堅私大であるため全科目ができるという学生が少なかったせいである。同級生には英語だけ、現代文だけ、日本史だけのように1~2科目しかできないためである。私立文系であるため数学や理科ができない学生が大半であった。

私は、今のように携帯端末で調べられる時代から即答・即解である。いままで生徒さんに対して「保留」をしたことはない。

これは当塾のスタンスにもなっている。

そこで講師にも「即答」を求める。生徒さんはそれでなくては満足してくれないのである。幸いにもこたえられる先生ばかりであるから当塾は講師に恵まれている。というか、以前は大学生講師が中心だったため「保留」をしていた講師もいた。特にここ数年は「ゆとり世代」であるため習った内容やレベルが違う。そこで専門性の高い講師や社会人講師だけを講師とするようになった。

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