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推薦・AO入試の基礎知識

私大の定員枠の厳格化(文科省からの補助金カットがあるため)によって私大の一般入試は非常に厳しいものがあります。

定員厳格化の煽りで一部私大では多くの補欠候補を出して対処したり、推薦枠を拡大して確実に入学する学生を集めるなどをして文科省の方針に従おうと必死になっております。その影響は受験生が受けている現状があります。

ある先生は

「今の受験は、推薦入試で慶應か学力で底辺の私大か。そんな感じです。真面目に勉強した生徒が馬鹿を見る時代です。より一層加速します。」

といっております。本土でも沖縄でも浪人生が増える結果となっています。そこで安全かつ確実な推薦入試の時代といっても過言ではありません。

1)今や私立大は約5割が推薦・AO合格者
推薦・AO入試はメジャーな方式になりつつあります。はじまったときは「すみません入学」とか「「A(アホでも)O(オッケー)入試」と揶揄されていました。しかし、高校入試と同様、大学入試でも推薦入試での合格者が増えています。 今や、私立大入学者の約5割(一部の大学では7割)が推薦・AO入試での合格者となり、一般入試と並ぶメジャーな方式となっています。

推薦入試には、大きく分けて「公募制」と「指定校制」があります。公募制推薦入試の場合、大学が求める出願条件を満たし、高校長の推薦が得られれば、高校を問わずに出願できますが、指定校制推薦入試では、大学が指定した高校の生徒のみに出願資格があります。 私立大では「公募制」「指定校制」の両方を実施している大学が多く、多くの場合、高校の成績(評定平均値)と、面接・小論文などによる人物評価などによって、合否が決まります。 国立大は、原則として「公募制」です(公立大の場合は、出願資格を県内・市内の高校に限るなどの条件がある場合も)。また、国立大の場合は、推薦入試であってもセンター試験を課しているところが多く見られます。 推薦入試では、他大学との併願を認めない「専願」が条件になっていることも多く、国公立大はほとんどが「専願」となっています。私立大の公募制推薦の中には「併願」がOKな大学もありますが、指定校制推薦では、原則として「専願」となります。 しかし、万が一不合格だった場合に、同じ大学・学部の一般入試に再チャレンジすることは可能です。

AO入試は面接・小論文、志望動機や学部・学科に対する適性、入学後の意欲などで総合的な人物評価を行って選抜する方法です。これまでは、学力試験 がなく学校の成績の基準も緩やかなのが一般的でした。しかし、近年では文部科学省の方針を受け、学力の基準を新たに設ける大学も増えています。また国立大 は、AO入試であってもセンター試験を課しているところが多く見られます。

なお、AO入試の場合、その大学への入学意欲も選抜基準の一つとなっていることが多く、「専願」がほとんどです。

2)公募制一般推薦入試
高校の指定がなく、各大学の出願条件を満たし高校から推薦書がもらえれば、だれでも受験できる推薦入試です。主に高校での学業成績が問われるので、日々の学習で成果を出している場合はオススメです。

選抜方法は、書類審査のほかに面接や学科(能力)試験、面接、小論文など。ほかの推薦(AO)入試に比べると募集人員が多いのも特徴です。

3)公募制特別推薦入試
評定平均値が出願条件となる場合が多い公募制一般推薦と異なり、特別推薦は、スポーツや文化活動などの実績を持っていることが条件となります。自信を持ってアピールできる実績がある受験生にオススメな選抜方法です。

大きく分けて「スポーツ推薦」「文化活動推薦」「自己推薦」の三つがあります。スポーツ推薦や文化活動推薦は、全国・都道府県規模の大会での上位の 成績や地域団体からの表彰などの実績があることが条件で、高校からの推薦書が必要です。自己推薦は、高校からの推薦書は不要で、生徒会活動や取得資格、ボ ランティア活動なども評価対象になります。

4)指定校推薦入試
大学が特定の高校を指定して実施する選抜方法です。出願希望者は、高校の中での選考を経たうえで高校の代表として出願。出願後の合格率はほぼ 100%ですが、募集人員が少なく、校内選抜を経て推薦枠を手にするのは狭き門です。校内選抜では、日々の学習や部活動、生活態度など、3年間の高校生活 を高校の先生が総合的に評価します。なお、大学での選考は小論文と面接のみの場合が多くなっています。合格後は高校の代表として入学するので、気を抜かずに大学生活を送ることが求められます。

この入試は進学した生徒が大学での怠学や成績状況や一般入試での合格者数が減少した場合などで翌年なくなることもあります。私の出身高校は入学前に慶應義塾、早稲田などがありましたが、受験をする3年次には指定校ではなくなっていました。また、上智大は同期5名が指定校推薦に挑みましたが1名しか合格できなかったこともありました。また、私の同級生が大学での成績が悪かったことで法政、中央が取り消されて、後に青山学院、東京理科大、学習院なども取り消されました。今ではいくつかの大学の指定校が復活しています。この制度はやや流動的なので注意が必要です。

5)AO入試
AOとは、アドミッションズ・オフィスの略で、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合っているかどうかや、学びへの意欲や関心、適性を重視して選考する入試。選抜方法は大学ごとに異なりますが、いずれも強い志望動機が必要です。

選抜方法は大学ごとに異なりますが、大きく分けて面接重視型と論文重視型があります。どちらの場合でも、その大学の志望理由や入学後の目標などをま とめた志望理由書が必要です。AO入試では、受験生の人格や意欲や目標と、大学が求める人物像が合っているかをじっくりと時間をかけて選考されるのが特徴 です。

6)推薦入試とAO入試の違い
AO入試は、高校生の人物像を、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決めます。成績(評定平均値)の基準がなく、高校からの推薦がなくても受験できるのが特徴です。また一般的に推薦入試よりも面接回数が多く、長い選考時間をかけてじっくりと「大学入学後に伸びそうな人物か」を見る傾向があります。一方、推薦入試は基本的には高校からの推薦書が必要です(自己推薦入試以外)。また、成績(評定平均値)の基準が設定されている場合が 多く、「高校でどうがんばったか」を見る傾向があります。

7)推薦入試は併願できるのか
私立大の指定校推薦入試は専願です。国公立大の公募推薦も併願することはできません。なので、その大学に本当に入学したいのでなければ、出願は控えた方が良いでしょう。合格すると、他の大学を受験することはできません。

公募制一般推薦・特別推薦入試およびAO入試は、一部の大学で併願が可能な場合があります。推薦・AO入試が不合格だった場合に、同じ大学・学部の一般入試を受験することは可能です。 また、出願時期や学校の方針で他の大学の推薦入試を受験できる場合もあります。

8)評定平均値・学習成績概表とは
推薦入試の出願条件の際に評価対象となる、高校での成績を数値などで表したものです。「評定平均値」とは、高1~高3の1学期までに履修した科目の評定 (5段階で示した成績)を合計して、加算したすべての科目数で割った数値です。「学習成績概評」とは、評定平均値をA~Eの5段階評価で表したものです。 評定平均値には、毎回の定期テストの成績が大きく影響しますので、日ごろからしっかりとした取り組みが大切です。

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