社長からこんな相談を受けた。

高校3年生が現代文の先生に「２次の問題を扱ってほしい」というがどうしたらいいか？

今年の高３は全員が公立志望で県立の進学校の生徒である。また、学校の人から何かを言われたのかと思った。

現代文は今の時期はセンターの完成と補強の時期である。センターはマークであるがマークの内容が巧妙なため選択肢を決定するのにもチカラが必要である。２次試験は「～を説明せよ」のような問題が主である。

センター試験のあとで２次試験まで１ヶ月以上はある。この期間で２次試験対策はどうにでもなる。

過去の受験生をみていても、その対策で合格している。

私の高校時代に金沢大学を志望していた先輩がいた。旧制第４高等学校で教育学に強いという理由だった。私の祖父も金沢大の医学部卒だったため親しみ深い大学だった。浪人時代、時々電話をかけていた。

センターが終わり、先輩はセンターでかなりの点数を取った。私に「（東大）文３を受ける」といった。当時の文３は２次試験で英語、数学ⅠⅡ（当時）、現古漢、日本史、地理、世界史２科目という重負担である。先輩は「まだ時間があるから」といっていた。実際に文３に合格した。

医学部などセンターで差をつけないと厳しい学科、２段階選抜を設けている難関国公立大はまずはセンターで取らないと２次試験対策以前のことである。センターで６割程度では２次試験は「参加することに意義がある」状態になってしまう。こうなってからでは遅すぎるのだ。